ギニュー特戦隊の隊長と言えば、戦闘力120,000を誇るギニュー隊長です。
フリーザからの信頼も厚く、フリーザ軍の中でも同族で父親であるコルド大王をのぞけば、ナンバー2の実力を持っていたと思われます。
しかし、ギニュー隊長の特筆すべき力は、その高い戦闘力だけではなく、自身と対象者の身体を入れ替えるボディチェンジにあります。
この技は相手との戦闘力差に関わらず、強制的に身体をいれかえることができると思われます。
現に戦闘力18万の悟空との体の入れ替えに成功していることからも、それは容易にうかがえます。
そしてギニューの想定では、身体を入れ替えると戦闘力もそのまま入れ替わるようです。
当然悟空の身体を入れ替えた時も、戦闘力18万の力を使えるようになると考えていました。
しかし、ここでギニューにとって想定外の事態がおきます。
どういうことか、悟空と身体を入れ替えた後のギニューの戦闘力は23,000しか上昇しなかったのです。
これはどういうことでしょうか?
この記事では、その謎について考察していきたいと思います。
ギニューは悟空の身体を使いこなせていない?
チェンジギニューの戦闘力がたったの23,000しかなかった理由については、一応公式の見解と考えていいのか、原作内で説明がされています。
どうやら、ギニューは悟空の身体を使えていないようなのです。
悟空曰く、精神と身体が一致しないと大きなパワーは出せないとのこと。
つまりギニューは界王拳どころか戦闘力のコントロールすらまともにできていないという事になります。
一見合理的な解釈にも思えますが、しかし、その場合いくつかの謎が発生してしまうのです。
ギニューは戦闘力のコントロールができる
もしギニューが戦闘力のコントロールができないタイプの宇宙人であれば、悟空の力の使い方が違うためパワーをうまく引き出せないという解釈も可能となります。
しかし、ギニューは原作内で本人の口から、自分は戦闘力のコントロールができるタイプの宇宙人だという発言がされています。
ということは、界王拳はともかく戦闘力のコントロールはできるわけですから、少なくとも素の戦闘力である6万は出せないとおかしいという事になります。
これについては、素の悟空の戦闘力が23,000なんだと解釈する人もいるようですが、10倍重力での修業の成果や界王拳を使用して18万まで戦闘力が上昇した悟空が「瞬間的に出せる力はまだまだこんなもんじゃねえ」といったことから、さすがに素の戦闘力23,000説はありえないでしょう。
23,000で界王拳10倍まで使えるようになるというのも違和感があります。
では、この謎についてはどのように考えたらよいのでしょうか?
ここはシンプルに悟空とギニューでは戦闘力のコントロールの仕方が違うという考えでよいと思われます。
戦闘力のコントロールと一口に言っても、悟空たちは戦闘力を気という概念でおおざっぱに理解しているのに対して、ギニューをはじめフリーザ軍は戦闘力という数値で理解しています。
ということは、そののコントロールの仕方が違っていても不思議ではないですし、悟空の場合、戦闘力を5,000まで下げた状態から一瞬で60,000まで引き上げ、またすぐに戻すという高度なテクニックを使用しています。
このようなテクニックはクリリン、悟飯もできないようですので、悟空だけのかなり特殊なコントロール方法なのでしょう。
そして、このように考えるともうひとつの謎の答えも見えてくるのです。
ギニューが悟空の身体を使いこなせないことに気づかなかった理由
前述したように、原作内の説明を読む限り、ギニューが23,000の戦闘力しか引き出せなかった理由は、チェンジをしたばかりで精神と身体が一致しておらず、うまく使いこなせていなかったからだと思われます。
しかし、もしボディチェンジにそのような弱点があるとしたら、ギニュー本人はなぜそのことに気づかなかったのでしょうか?
ギニューのボディチェンジ能力はジースも知っている素振りを見せていることから、悟空に対して初めて使ったものではなく、今の身体もボディチェンジで手に入れた可能性が高いのです。
であれば、その時にも同じように力をうまく引き出すことができなかったはずですので、今回のように失敗をすることもなかったのではないでしょうか?
この謎も、悟空とギニューの戦闘力のコントロールの仕方の違いに着目することで説明がつくのです。
通常の宇宙人であれば、そもそも戦闘力のコントロールができないから問題ありません。
また、ギニュー自身と同じような方法で戦闘力のコントロールをするタイプの宇宙人であればチェンジ後でも、すぐに力を引き出すことができるはずです。
しかし、悟空とギニューは戦闘力のコントロールの仕方が違うため、ギニューはうまく悟空の身体を使いこなすことができなかった。
だからこそ、ジースに戦闘力を告げられるまで、ギニューはその事実に気づかなかったのでしょう。
ジースもギニューの戦闘力低下に気づかなかったのはなぜか?
上記のように考えることでギニューが悟空の力を引き出せなかったことや、そのことをギニューが気づけなかった理由については、おおむね解明できたかと思います。
しかし、ギニュー本人はともかくジースはなぜギニューの戦闘力がチェンジ前より低くなっていることに気づかなかったのでしょうか?
特にジースは悟空とチェンジしたギニューと一緒に飛行をしています。
その際にギニューのスピードが遅いとは思わなかったのでしょうか?そして、ギニューにそのことをなぜ指摘しなかったのでしょうか?
この疑問を解決するには、ジースの視点で考える必要があります。
この時のギニューは最大でも23,000の戦闘力しか引き出せることしかできませんので、当然ですがスピードもそれに比例した速さという事になります。
まともに飛行をすればジースの方が速いに決まっているのですが、ジースはそれをギニューに指摘をするでしょうか?
ギニューは悟空と身体を入れ替えたことで前より強くなったと錯覚しています。
ノリノリで「こんどのカラダはさらに速いぞ!!!」と上機嫌なのです。
内心なんでもっとスピードを上げないのだろうと思っていたとしても、上司に対してそれを指摘しないというのは、ごく自然な行動だといえるでしょう。
何よりジースも、ギニューが悟空の身体を使いこなせないという事実を知らないのですから、仕方ないことだといえます。
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