ドラゴンボールにおいて、スピードというのは戦闘力の上昇と比例しています。
ベジータ戦VSキュイの戦いにおいて、ベジータが「戦闘力があがったということはスピードもあがったということだ」と言っていることから間違いないと思われます。
ですが、あくまでこれは一般論という事で例外的な事例ももちろん存在します。
それが、ナメック星編の悟空とバータです。
バータは宇宙一のスピードを自慢にしており、ギニュー特戦隊隊長のギニューよりもスピードが速いと思われます。
ギニュー戦で考察する戦闘力とスピードの関係性
同様にナメック星についた直後にギニュー特戦隊と戦った時の悟空の戦闘力は、ギニューの見立てでは6万ほどでした。
最大戦闘力が12万のギニューは本気を出していない状態で、悟空と余裕のある戦いをしています。
実際にギニューに羽交い絞めにされた悟空は界王拳を使わないと脱出できない、つまりギニューの方がパワーが上だということを認めています。
しかし、ギニューに羽交い絞めにされる直前に悟空はギニューをスピードで抜き去りギニューを驚かせています。
つまり戦闘力とスピードの比率が一致していないという事になります。
これは、悟空の特殊な修行方法が影響していると思われます。
悟空はナメック星にくるまでに100倍の重力下で修業をしていたため、同じ戦闘力を持っている戦士と比べた場合、スピードが突出して高くなってしまったのでしょう。
スピードと戦闘時の身のこなしは別物？
しかし、そうするとスピードで悟空に負けているにも関わらずギニューが悟空と互角以上の戦いができたのはなぜでしょうか？
一般的にドラゴンボールにおいてスピードで負けているというのは戦闘において致命的な負け要素となります。
これはおそらく、戦闘時の身のこなしなどはイコールではないためだろうと思われます。
そして、ギニューの戦闘力が12万で、この時の悟空の戦闘力が仮にギニューの見立て通り6万だったとした場合、スピードでは負けているものの、その他の総合力で悟空を上回っていたため、等速直線運動的な飛行スピード勝負でなければ、悟空と余裕を持って戦えたという事なのでしょう。
バータとフリーザどちらが速い？
では次にバータのスピードに注目してみたいと思います。
バータは宇宙一の速度をもつことを自慢としています。
その速度はおそらくギニュー以上であることは間違いないと思われます。
なぜならギニュー自身が、バータのスピードは宇宙一だと言っており、もし仮に自分の方がスピードが速かった場合、そんなことを言うとは思えないからです。
では、フリーザはどうなのでしょうか？
いくらなんでも戦闘力4万程度のバータのスピードが53万以上の戦闘力をもつフリーザ以上ということがありえるのでしょうか？
もし、フリーザの方がスピードが速かった場合、宇宙一というのは嘘という事になりますし、フリーザはなぜそんな嘘を許していたのかという事になります。
結論からいえばバータのスピードは、さすがにフリーザ以上という事はないでしょう。
最終形態は当然のことながら、第一形態ですら怪しいのはと思います。
なぜなら、戦闘力とスピードは比例するということは間違いないのですから、スピード特化型とは言え、10倍以上も戦闘力が離れていれば流石にスピードで負けるということはないのではと考えられるからです。
ではなぜ、フリーザがそんな嘘を許していたのかというと、おそらくフリーザの余裕のなせるわざでしょう。
フリーザは部下に対しては表面的には温和に接していますし、優秀な部下であれば寛大な対応も見せています。
さらにギニュー特戦隊に対しては絶大な信頼を寄せているようですので、自分の方が速いことは当たり前のこととして、バータが「宇宙一のスピード」を語ることを許していたのかもしれません。
ドドリアのスピードを考察する
最後に戦闘力の上昇率とスピードが完全に比例していない事例としてクリリン、悟飯がドドリアの追跡を受けるシーンをみてみたいと思います。
ナメック星人の村を襲撃していたフリーザたちからデンデを救ったクリリンと悟飯はドドリアに追われることになるのですが、この時の両者の戦闘力差は10倍以上離れていると思われます。
そして、当然のごとくドドリアの方がスピードが速いのですが、なぜかすぐには追いつかれないのです。
実際、クリリンは太陽拳で目くらましをかける作戦を考える時間的な余裕があったくらいです。
ドドリアは重量級の戦士であったため、単純な飛行速度は戦闘力に対して低いのでしょう。
また、ベジータによるとフリーザの元で怠けていたため、パワーも落ちていたようですから、スピードも同様に落ちていたのかもしれません。
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