第4話にてようやく亀仙人が登場します。
この時の亀仙人は武道の達人ではなく仙人ではあるものの単なるファンキーなエロじじいとして描かれていました。
後々、悟空の武道の師匠になるストーリー構想がこの時点であったのかは定かではありません。
短い話ではあるもののいくつか見どころとして注目したい箇所をピックアップしてみました。
食中毒で死んでしまった不死鳥
亀仙人は亀を助けてくれたお礼に筋斗雲を悟空にくれたのですが、本当は不死鳥を呼んで永遠の命を与えようとしていたようです。
しかし、なんと不死鳥は食中毒で死んでしまったとのこと。
不死鳥なのに死ぬのかという当然の疑問は、読者の代わりにブルマが突っ込んでくれていますので、おいておくとして、永遠の命なんてものが本当にあるのか?という事を考察してみたいと思います。
まず、亀仙人自身は不死鳥によって永遠の命を得ているはずです。
でないと、悟空に永遠の命を与えるという発想が起きるはずがありません。
しかし、ドラゴンボールの読者であれば知っての通り、後々、亀仙人はピッコロ大魔王との戦いによって、命を落としてしまいます。
その際に天津飯に対して不老不死の薬なんてありはしないいう発言をしています。
ということは、永遠の命というのは嘘なのかという疑問がわきますが、おそらく永遠の命=不死と考えるのが間違いなのでしょう。
亀仙人の年齢はこの初登場時で319歳という設定になっているようです。
常人ではあえりえない年齢です。
ということは、永遠の命というのは不死ではなく、不老ということなのだという解釈ができます。
これなら亀仙人が死んでしまったということと、永遠の命を与えるというセリフに矛盾が生まれません。
しかし、肝心の不老の薬を生み出すことができる不死鳥が死んでしまったため、ドラゴンボールを使う以外にはもう誰も永遠の命を手に入れることができなくなってしまったということになります。
亀仙人がドラゴンボールを発見したのは100年前
悟空が亀仙人に筋斗雲をもらったのをみて、ブルマも同じものが欲しいと言います。
しかし、筋斗雲はひとつしかないため、別の物をあげるという事になり、ブルマが要求したのが亀仙人が首からぶら下げているドラゴンボールでした。
亀仙人はドラゴンボールのことを知りませんでしたが、100年ほど前に海底でひろったものを首飾りにしたとのことです。
もし、それが本当のことなら、この100年間はドラゴンボールのひとつは亀仙人が所持していたことになるため、下記の記事で考察した通り、現在の国王がドラゴンボールによって今の地位を得たわけではないという事になります。
亀仙人のセクハラ行為
当時のドラゴンボールが連載されていた頃の日本の社会的な事情もありますが、初期の頃のドラゴンボールは少年漫画として考えるとかなりきわどい表現が多く見られます。
第2話でもブルマの入浴シーンがありましたが、第2話では亀仙人が16歳のブルマに対してパンティーを見せて欲しいという要求をしたり、ブルマもブルマでそれくらいならと亀仙人の要求を受け入れてしまいます。
しかし、ブルマのパンティーは第3話で悟空に脱がされていたため、ブルマはノーパン状態を亀仙人にさらしてしまいます。
現代の少年誌で同じような表現をしたら、おそらく色々と問題になっていたのではないかと思われるシーンでしたね。
よくいえばおおらか、悪く言えば若い女性に対する搾取ともとられかねない表現ですね。
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