ラディッツが戦闘力400の悟空を仲間にしようとした本当の理由

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引用元 ドラゴンボール 集英社

サイヤ人編がはじまって悟空の出生の秘密が明らかになったり、肉親が登場したりと一気にこれまでの伏線が回収されていくのは当時リアルタイムでドラゴンボールを読んでいた読者には衝撃的な展開でしたね。
もちろん、伏線回収の大部分は後付けだったんでしょうけど、大猿化、シッポ、満月、悟空は幼児の頃に孫悟飯に山で拾われたなどのエピソードは、もしマジュニア編で終わっていたら結局何だったんだとなっていたわけですから、見事なストーリーテリングだったなと思います。

ラディッツが地球にきた目的

さて、そんな怒涛の新展開のなか登場したラディッツでしたが、地球にやってきた目的は弟である悟空(カカロット)を仲間に迎えるためでした。
ラディッツは悟空が記憶を失っていることを知らなかったため、本来であれば地球人を絶滅させていると思い込んでいました。
しかし、実際には地球人が普通に暮らしていることから、何をやっているんだという様子でしたね。

その後、ラディッツはカメハウスで悟空の出生や、なぜ地球に送られたのか?などの事情を悟空たちに教えます。
いわく悟空は戦闘民族サイヤ人の生き残りで、自分は悟空の兄である。
サイヤ人は異星人(おそらくフリーザ軍を指している)たちと結託し、星の売買を行っている。
そして、最近見つかった高値で売れそうな星を攻めるために、悟空の協力が必要だから迎えに来たとのことでした。

引用元 ドラゴンボール 集英社

悟空はラディッツたちの役に立つのか?

しかし、ここでひとつの疑問が生まれます。
ラディッツの戦闘力は1,500とされています。そして、ベジータの戦闘力は18,000、ナッパの戦闘力は様々な説があるためここでは4,000~7,000(ナッパの戦闘力については以下の記事で考察していますので参考にしてください)としておきますが、いずれにしろこの3人で苦戦している星の侵攻に悟空が加わったとして「なんとかなる」のでしょうか?

ナッパの戦闘力6,000~7,000説を証明する

もちろん、ラディッツは地球に来たときは悟空の戦闘力が400とは知らなかったわけですが、自分より強いと思ってはいなかったでしょうし、何より悟空の戦闘力を測って、こんな低いとは思わなかったという反応はしていませんでいたので、想定内ではあったはずです。

ひとつの星の侵攻に4年もかける非合理性

また、下記の記事でも考察していますが、ベジータたちは今攻めている星の侵攻のために惑星フリーザNo.79から1年以上もかけて移動しています。

ベジータはフリーザ軍の中でどれくらいのポジションだったのか?

そこからラディッツが往復2年かけて悟空を仲間に迎え入れてから星を攻め滅ぼしたとして、さらに惑星フリーザNo.79に帰還するのにさらに1年もの時間がかかります。
つまり、ひとつの星を攻め滅ぼするのに4年以上もの時間がかかってしまう事になるのです。
攻めている星にどれほどの価値があるかはわかりませんが、他の幹部戦闘員が1か月以内に往復できる星を攻めている中、ひとつの星の侵攻に4年もかけるのはあまりにも非効率的過ぎやしないでしょうか。

それならば、なぜラディッツはたいして役に立たない可能性が高い悟空を迎えに行くことにしたのか、そしてなぜベジータはそれを許したのか?という疑問が浮かびます。

弱虫ラディッツは自分より弱い立場の使い走りが欲しかった?

この疑問を解消するには、それぞれの立場にたって考察する必要があります。
前述した通り、ベジータが苦戦するような星ならそもそも悟空が一人が仲間に加わったところで、どうにもなりません。
であるならば、戦力として悟空を仲間に加えるというのは建前であって、ラディッツの本音は別のところにあったはずです。

その理由として考えられるのが、自分より弱い立場の使い走りが欲しかったのでは?というものです。
ラディッツはナッパから「弱虫ラディッツ」と言われる通り、3人の中でも突出して戦闘力が低く、栽培マンとパワーだけなら互角と言われる有様です。
おそらく、普段から面倒な雑務や偵察などをやらされていたのだろうと容易に想像ができます。
ではラディッツ自身はそのような地位に納得していたかというと、いっちょ前にサイヤ人としてのプライドは持ち合わせていたようですので、内心不満はあったはずです。
しかし、今のままでは到底現状の環境から抜け出せないと感じていたラディッツは、弟のことを思い出し、仲間に引き入れることで自分の使い走りとして利用したかったのかもしれません。

では、ベジータはそんなラディッツの思惑に気づいていたのでしょうか?
気づいていたなら、なぜ往復2年もかけて悟空を迎えに行くことを許可したのでしょうか?

ベジータの思惑とサイヤ人の仲間意識

おそらくベジータはラディッツの考えに気づいでいたでしょう。
もちろん悟空が戦力として役に立つ可能性は低いことも分かったうえで、ラディッツに悟空を迎えにいくことを許可したのではないかと思います。

その理由のひとつとして、ベジータは星を攻め落とすのをそれほど急いでいなかったのではと思われます。
本来であれば一刻も早く星を制圧し、フリーザの元に戻って成果を報告すべきですが、ベジータはサイヤ人がフリーザ軍の中で冷遇されているのを知っていたはずです。
そのため、あえて結果を出すことにはこだわらず、むしろフリーザ軍から離れて自由にやることを優先していたのではないでしょうか。
それなら、往復2年もかけて悟空を迎えに行くことに同意したのも納得がいきます。

また、ベジータもナッパもサイヤ人の仲間が増えること自体は嫌な気はしなかったはずです。
ベジータは動けなくなったナッパをあっさりと殺したり、ラディッツを生き返らせないと言ったりと、サイヤ人としての仲間意識は低い方でしたが、それでもわずかな生き残り同士、3人でつるんでやってきているのも事実です。
ナッパも最終的にはベジータに同意したものの、最初はラディッツを生き返らせるつもりだったようですし、サイヤ人同士の薄い仲間意識は持っていたことは間違いないでしょう。

であれば、ベジータもナッパも、ラディッツの自分の弟を仲間として迎えにいきたいという提案に対して、特に反対する理由もなく、「いいんじゃないか。行って来いよ」ということだったのかもしれませんね。

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