ギニューと言えばその高い戦闘力もさることながらボディチェンジを真っ先に思い浮かべる人もいるかと思います。
対象者と自身の身体を入れ替えてしまい、相手の強さを奪う事ができるというものです。
その特殊性は対象者の強さに関係なく効果を発揮するようですので、相手にあたりさえすれば無敵の能力と言えるでしょう。
とはいえ、下記の記事で考察したように悟空の時には例外的に能力をうまく引き出すことができないというギニューのとって想定外のことがありました。
しかし、悟空のように気のコントロールの相性が悪くない限り、相手の強さをそのまま引き継ぐことができるのは、ギニューの発言を見る限り間違いなさそうです。
ということは、相手がフリーザであったとしても、ボディチェンジが当たりさえすれば身体を入れ替えることができるという事になります。
ですが、実際のギニューはフリーザとボディチェンジをするようなことはしていません。
今回の記事ではこの謎について考察していきたいと思います。
ギニューがフリーザとボディチェンジをしない3つの理由
ギニューがフリーザとボディチェンジをしない理由というのはいくつか考えられます。
ひとつずつ解説していきたいと思います。
- フリーザを純粋に尊敬している
- No.2のポジション、現場職にやりがいを感じている
- コルド大王の存在
フリーザを純粋に尊敬している
おそらくギニューがフリーザとボディチェンジをしない理由として、もっともウェイトの大きいのがこの「フリーザを純粋に尊敬している」というものだと思われます。
フリーザはその圧倒的なカリスマ性や組織的なリーダーシップによって多くの部下を従えていますが、根底にはフリーザに対する恐怖があるのも確かでしょう。
それはキュイやザーボンがベジータに敗れた際に、駆け引きとはいえフリーザへの裏切りを口にしたことからも、心の底からフリーザに従っているわけではないことがうかがえます。
しかし、ギニューはフリーザとの接し方や会話などからフリーザに対する恐怖が感じられず、尊敬や思慕に近い感情が感じられます。
ドラゴンボールが7つ集まった際に「喜びのダンス」を踊ろうとするなど、そのずれたコミュニケーションには打算が感じられず、純粋にフリーザを喜ばそうとしているのが感じられます。
ですので、そもそもギニューにはフリーザの身体を奪おうという発想がなかったのではないでしょうか?
そしてフリーザもギニューの忠誠心を理解していたからこそ、ギニューに重要なポジションを任せていたと思われます。
ただし、これについてはギニューを自身の側近ではなく、現場の最前線を任せていたのはフリーザはギニューのボディチェンジを警戒していたという考え方もできるかもしれません。
余談ですが、ドドリアもフリーザを純粋に尊敬していたのではと思われます。
ドドリアはキュイやザーボンと違い、自身がベジータに殺されそうになった時に、惑星ベジータが滅びた秘密をベジータに教えましたが、フリーザを裏切るようなことは口にしませんでした。
それどころか、逃げる際に「フリーザさまー!」と叫んでいます。
追い詰められた時にフリーザに助けを求めるというのは、ギニューとはまた違った形ですが、打算のないフリーザを慕う感情が読み取れます。
単純ゆえに純粋なドドリアらしいエピソードだったと思いますが、フリーザもそれを理解していたからこそ、ドドリアのような人間を側近に据えていたのかもしれません。
No.2のポジション、現場職にやりがいを感じている
こちらの理由は、一つ目の理由ともリンクしています。
ギニューはフリーザを本心から尊敬していて、フリーザもギニューを信頼しているからこそ、重要なポジション、任務を任せています。
その関係性にギニューはおそらく満足しているのでしょう。
もし、ギニューが野心をもってフリーザの身体を奪ってしまったとしたら、現在のフリーザ軍のギニュー特戦隊隊長というポジションはなくなってしまい、フリーザ軍全体にも影響を及ぼし、今のような立ち位置で活動することはできなくなります。
ギニューがそこまで考えているかどうかは分かりませんが、ギニューのフリーザに対する接し方を見る限り、おそらくギニューはそのような状態を望まないだろうということは容易に想像できます。
コルド大王の存在
これまでの2つの理由はギニューが現状に満足しているから、自分の意志でフリーザとのボディチェンジをしないというものでしたが、最後はあえて真逆の可能性についても考察をしてみたいと思います。
それは、ギニューはフリーザとのボディチェンジを狙っているが、それをしてしまうと、その後にコルド大王との対決が避けられないからというものです。
原作内の描写を見る限りではコルド大王の戦闘力がどのくらいで、フリーザとどちらが強いのかなどは読み取れませんが、地球襲来時にフリーザとの同じくらいの気の大きさを持っていると言及されています。
フリーザ同様に戦闘力のコントロールができて力を抑えていることを考慮しても、最低でもフリーザに近い実力は持っていたと考えていいと思います。
そうなると、仮にギニューがフリーザの身体を手に入れたとしても、コルド大王との戦いに勝てる保証がありません。
今度はコルド大王とチェンジをしたとしても、コルド大王にフリーザの身体を与えてしまう事になります。
まあ、悟空の時のようにまず自分を傷つけてからチェンジをするという方法がありますが、悟空と違いコルド大王はギニューのボディチェンジ能力を知っているはずですし、何よりフリーザとすでにチェンジをしているのですから、同じ轍はふまないと技を食らってくれない可能性が高いでしょう。
そのため、ギニューが野心をもってフリーザとのボディチェンジを考えていたとしても、コルド大王の存在がある限り、したくてもできないという結論になります。
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