ナメック星編のクライマックスといえば、悟空とフリーザのタイマンバトルですよね。
悟空が遅れて参戦するというお約束パターンでありながら、当時リアルタイムでジャンプを読んでいた世代は、いよいよ悟空とフリーザが戦うというシチュエーションにわくわくしたものです。
そしていざ戦闘が始まったら、これがまた熱い展開なんですよね。
最初こそフリーザ最終形態に対して互角の戦いを繰り広げていた悟空でしたが、力を隠していたフリーザにまったく歯が立たず一気に窮地に追い込まれてしまいます。
しかも頼みの綱の界王拳もすでに10倍まで使用している状態でです。
ベジータ戦の時も限界を超えた界王拳を使用していましたが、一時的にベジータの戦闘力を上回り、戦いを優位に進めることができました。
しかしフリーザ相手には一か八かの20倍界王拳もほとんどダメージを与えることができませんでした。
当時のキッズたちに、これほどまでに絶望感を与えたシーンはなかったんじゃないでしょうか?
さて、そんなフリーザ相手に使用した界王拳、使用状態の悟空の戦闘力はいくつだったのでしょうか?
またこの時の界王拳を使っていない素の状態の悟空の戦闘力はいくつだったのでしょうか?
この疑問に対するドラゴンボール大全集などの公式ファンブックでは、悟空の戦闘力は300万、界王拳20倍だと6,000万になるそうです。
素の悟空の戦闘力が300万なら20倍界王拳で6,000万でもおかしくないわけですが、常識的な思考力を持っている賢明な読者の方なら300万なんていう数字がどこから出てきたのか?と疑問に思われていると思います。
これはピッコロの戦闘力が100万、ベジータの戦闘力はそれを超える200万としてしまったことから、どんぶり勘定的に主人公である悟空の素の戦闘力は、それをさらに超える300万くらいでないとかっこつかないだろうという忖度から決められたのだと思われます。
この到底考察とはいえないような思考がすべての元凶であり、ドラゴンボールの戦闘力という概念をぶち壊してしまいました。
このことについては、以下のブログ記事でもこのどんぶり勘定思考の誤りを指摘し、様々な矛盾点、謎を論理的に解き明かしていますの興味のある方はご一読ください。
さて、この記事では上記の記事の「フリーザ手加減説」に関して別の視点から語りたいと思います。
すなわちこの時の悟空の素の戦闘力が300万などという数字では絶対にありえないということを証明したいと思います。
実はこれは非常にシンプルなことで、悟空の素の戦闘力が300万になったのなら、界王拳の安全に使用できる倍率が10倍のままなわけがないという事です。
そもそもの界王拳の仕組みとして界王様は悟空に対して以下の説明をしています。
界王星で修業を終えた時点の悟空の界王拳の限界倍率は2倍であり、それを超える倍率はこの時点の悟空には使いこなせないという事です。
その後、悟空は100倍重力で修業をすることにより基礎戦闘力が9万まで上昇しました。
この時の悟空の界王拳の限界倍率は悟空の体感で10倍とのことです。
つまり界王拳の限界倍率は戦闘力に比例して上がるということになります。
戦闘力8,000の時の悟空の界王拳の安全に使用できる倍率は2倍でしたが、戦闘力9万になった時には10倍の界王拳にも耐えることができるようになっていました。
つまり、戦闘力が10倍になると使える界王拳の倍率は5倍になるという仮説がたてられます。
この仮説を基にすると300万になった悟空は、単純計算ではありますが、80倍くらいの界王拳に耐えられることになります。
少なくとも戦闘力が300万になったにも関わらず、界王拳の安全に使用できる倍率は都合よく10倍のままで、20倍の界王拳は負担が大きいなどと言うのは、普通に考えてありえないということが分かります。
こんな簡単なことに気づけないのは、戦闘力300万という数字ありきで考えてしまっているからに他なりません。
そもそも、悟空の戦闘力はメディカルマシーンで死にかけパワーアップをする前は9万でした。
それが一度死にかけパワーアップをするだけで30倍以上になったことになってしまいます。
これでは、悟空の100倍重力修行で何度も死にかけパワーアップをして、ようやく9万になったのが馬鹿らしくなってしまいますね。
以上の理由から、この時の悟空の戦闘力300万というのはありえないというのが結論となります。
コメント
界王拳の限界倍率を単純計算で考えてはいけないと思います。
もしかすると、10倍以上だと、戦闘力の有無に関係なく、負担が桁違いという制約があるのかもしれません、そもそも悟空自体メディカルマシーンでの療養が主で、戦闘力は上がっても、界王拳の倍率引き伸ばしとかの特訓はできてないし
>つまり、戦闘力が10倍になると使える界王拳の倍率は5倍になるという仮説がたてられます。
この仮説を立証する根拠が一切ないのにそれを前提であり得ないと決めつけるのを「論理的」というのはちょっとお里が知れるというかなんというか…
そもそもこの頃から10倍どころじゃない戦闘力身に付けてるドラゴンボール超の時代になっても悟空は20倍までしか使えないことが判明してるから
残念ながらこの仮説は成り立たないしこの仮説を前提にした結論も成り立たない
どこも論理的ではないガバガバ考察で笑わせて貰いましたw
コメントでも言われているが、仮説→立証をまともに出来ていないのに論理的だなんて馬鹿だとしか言いようがない
サイヤ人の特性による戦闘力の向上は、そこに至るまで蓄積された経験や修行分を爆発的に上昇させるものとした方がまだ論理的だわ
そうすれば対フリーザ最終形態のベジータの戦闘力や、悟空の異常なまでの戦闘力の向上は説明が付くからね
10倍重力で修行したから2~4倍までなのに100倍重力で修行したのに20~40倍にならない違和感。
超重力下で少し体動かした後は自爆仙豆してただけの修業方法で、限界倍率が2倍→10倍になってる違和感。
この辺りはリアルタイム小中学生の頃にもよく思っていた事だったが。
まあ鳥山明は深く考えずにガバガバ設定で作ったんだろう。
しかしDB人気が高まり過ぎて勝手に編集部が設定保管して、まあどーでもいいやと戦闘力設定を取り払って漫画描き続けて、捨て去った戦闘力でいつまでも勝手に論争するファンを見てニヨニヨしながらもDBを再開する意欲を貰って・・・
そんな感じでDB超とかに至ってるんだろうね。
界王拳が使える倍率が決まる要素は
素の戦闘力ではなくて肉体の強度です。
100倍重力でめちゃくちゃ修行して
10倍に耐えられる肉体が出来上がった。
そして、メディカルマシンで治療された際には
サイヤ人の特性で戦闘力は300万までアップしたけど
肉体の強度が上がったわけではないので
界王拳の使える倍率は10倍のまま変化無しだった。
ってこと
わかった?
恐らくですが、界王拳という技の限界時点が20倍なのかもしれませんね。
ブログの仮設を完全否定するつもりはないです。
界王拳、元気玉は界王様が考案した技ではありますが本人は実践できない技ですからね。
元々の界王拳が2倍だとしてもこれは凄まじい技です。
DBの世界だと自身の実力を大きく変化させるのは高等技術。
変身する宇宙人もいますがサイヤ人やフリーザなどを除けば2倍あがるのも滅多なことではないでしょう。
これは僕自身の仮説なのですが界王様の想定で1.5〜3倍くらいの技だったのではないでしょうか?
悟空が100倍の重力という苦行を乗り越えて本来想定外の10倍を扱えるようになり、超サイヤ人手前の状態で限界以上でようやく使えたのが20倍界王拳なのだと思っています。
超のブルー界王拳も参考にしてもフリーザ編より明らかに強さの時幻が違う悟空でも20倍ですからね。
原作の他のZ戦士たちでは覚えられなかったほぼ幻の技になってしまった界王拳。
イレギュラーな悟空だからこそ10〜20倍なんて使えるだけで本来の使い道とは想定外なのが僕なりの仮説です。
そもそも鳥山明先生は緻密な計算式を設定して描いてないから、こういう考察自体はファンの人たちが楽しむためのものですね。まずアラレちゃんの時からどんぶり勘定でパワー描いてたのが笑えて良かったんですよねー。しかしながら、この当時の私を含めた子供たちはJUMPの付録についてた悟空947、ピッコロ1470、ラディッツ1500、ナッパ4000からワクワクが止まらなくなったのは間違いないし、界王拳も制限があるからワクワクしたのですよねー。今でもこんな熱い討論されてるのが嬉しいですね。