前話で牛魔王に見つかってしまった孫悟空たちでしたが、なんと牛魔王は亀仙人の元弟子だということが判明するところから第12話は始まります。
どうやら、亀仙人の一番弟子が悟空の育ての親である孫悟飯で、二番弟子が牛魔王とのこと。
しかし孫悟飯は分かりますが、牛魔王が亀仙人の弟子というのはにわかには信じがたいですね。
牛魔王は根は悪人ではないようですが、付近の住人から財宝を奪うような悪行をやっています。
亀仙人からいったい何を学んだんでしょうね。
それはさておき、悟空が孫悟飯の実の孫だと思い込んだ牛魔王は、悟空に亀仙人から芭蕉扇を借りてくることを依頼します。
芭蕉扇を使ってフライパン山の火を消すつもりのようです。
ドラゴンボールを譲り受けることを条件に悟空は依頼を引き受けます。
そして、亀仙人の元に行く途中、娘のチチを見つけて同行して欲しいという依頼も付け加わるのですが、その牛魔王の娘というのが前話でヤムチャにぶっ飛ばされた女のことでした。
それを傍らで見守っていたヤムチャは牛魔王の報復を恐れて、気絶したチチの元に戻ります。
典型的な強い者には弱いという情けないヤムチャですね。
元々武道に興味があるわけではない単なる山賊ですから、無理もないと言えば無理もないのですが、プーアルはこんなヤムチャのどこが気にって付き従っていたんでしょうか。
ドラゴンボールは脇役の過去に焦点を当てたスピンオフ的なストーリーを物語中に差し挟むことは極端に少ないため、描かれることはありませんでしたが、ヤムチャとプーアルがどのように出会い、一緒に生活をするようになったかというは結構気になるところではあります。
さて、その後チチと悟空の出会いがあります。
将来的に結婚することになる二人ですが、この回でもその伏線が張られています。
伏線と言っても作者の鳥山先生はそこまで考えておらず、チチの勘違い、思い込みの激しい性格を強調させるためのちょっとしたギャグシーンだったのかもしれません。
しかし、長期連載化したことで過去のシーンを伏線として後に活かすことができたということでしょうね。
とはいえ、サイヤ人のシッポや大猿化、ナメック語など、過去のシーンを最初から考えていたのでは思わせるような伏線回収は流石ですね。
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