悟空と餃子は会話をしたことがない？

ドラゴンボールの戦士の中で最も影が薄いキャラと言えば餃子ではないでしょうか？
餃子は第22回天下一武道会で鶴仙人の弟子として天津飯とともに初登場しました。
初期の頃こそ超能力を駆使してクリリンや悟空を苦しめたり、天下一武道会のくじを操作したりとそれなりに餃子にも見せ場がありました。

しかし、ピッコロ大魔王編ではピッコロ大魔王の願いを阻止しようとして、あっさりと殺されてしまったり、第23回天下一武道会では、サイボーグ桃白白に一撃で倒されてしまい、まさかの予選敗退です。
その後、サイヤ人編に突入してからも天津飯とともに修行を続け、力はつけていたと思われますが、まともの活躍のシーンはありませんでした。

そんな影の薄い餃子ですが、その影の薄さゆえなのか、実は悟空と一度も会話をしたことがないという噂がまことしやかにネット界隈では語られています。
本記事では、この悟空と餃子が一度も会話をしたことがないというのが本当かどうかについて、考察をしていきたいと思います。

原作内には悟空と餃子の会話シーンはない

原作のドラゴンボール全42巻を読む限りにおいては、たしかに作中内で悟空と餃子の会話シーンが存在しないのは事実です。
前述した通り、餃子の初登場は第22回天下一武道会ですが、クリリンとは試合前や試合中などで会話シーンはありますが、悟空に対してはくじ引きの際に悟空に言及した発言があるのみで会話にまでは至っていません。

天下一武道会終了後は、すぐにピッコロ大魔王編に突入し、悟空は仲間の元を離れてしまいます。
餃子は前述した通りピッコロ大魔王に殺されてしまうため、悟空と餃子の接点はないままピッコロ大魔王は終了します。
その後、第23回天下一武道会で悟空と餃子は再会を果たしますが、もちろん会話シーンはありません。
そして、餃子はサイボーグ桃白白に予選で敗れ、その後は武道会終了まで登場することはありませんでした。

サイヤ人編に入ってからも、ナッパ戦で自爆をしたことにより悟空と会話をする機会はありませんでしたし、ナメック星編も界王星にいたため、同様に悟空と会話はしていません。
人造人間編、セル編以降になってからは、天津飯に戦力外通告をされてしまい、マンガ内にでてくることすらありませんでした。

自爆をしたのが餃子だとすぐにわかった悟空

以上にように悟空と餃子は極端に接点が低く、原作内に会話シーンがないのは確かです。
しかし、だからといって悟空と餃子が一度も会話をしたことがないと断定することはできないはずです。
原作に描かれているシーン以外で会話をしているという可能性は十分ありますし、何よりまったく会話をしたことがないわりには、悟空は餃子の存在のことをしっかりと認識していると思われるのです。
それを売らずけるシーンが、自爆をした餃子のことを、ナッパは「バラバラになったチビ」と表現しただけなのに、悟空はそれが餃子のことだとすぐに理解した場面です。

もし、悟空が餃子と一度も会話をしたことがなく、ほとんど記憶にも残っていないとしたら、「バラバラになったチビ」が餃子だとすぐに結びつかないのではないでしょうか？
もちろん、他に該当しそうなものはいませんので、必然的に餃子を思い浮かべただけだと解釈をすることは可能です。
しかし、悟空の中ですぐに思い浮かぶほど、餃子のことを認識していたことは間違いありません。

悟空と餃子が会話をしたとしたらいつか？

もし、悟空と餃子が会話をする機会があるとした場合、以下の3つしかないだろうと思われます。

第22回天下一武道会の開催期間
第23回天下一武道会で餃子が桃白白にやられるまでの間
第23回天下一武道会から悟飯が産まれるまでの間

まず、第22回天下一武道会の開催期間ですが、天津飯、鶴仙人以外で餃子と最も多く会話をしているのは、対戦をしたクリリンです。
悟空とは原作内での会話のシーンはないものの大会期間中のどこかで会話をしていたとしても不思議ではありません。

第23回天下一武道会に関しても同様です。
悟空と餃子は大会開始前に顔を合わせています。
そこから予選までは、みんな一緒に行動をしていたようですから、まったく会話をしていないと考える方が不自然でしょう。

そして最後は第23回天下一武道会からラディッツ襲来までの期間ですが、悟空は悟飯が産まれたことを4歳になるまで亀仙人やブルマ、クリリンにすら伝えていたなかったようですから、まず天津飯や餃子とも会っていなかったはずです。
となると、もし悟空が天津飯、餃子と会う可能性があったとしたら天下一武道会から1年の間ですが、クリリンたちとならともかく、わざわざ天津飯、餃子と会っていたとも思えませんね。
なにせ、セル編の最後にこんなことをいうようなやつですからね。
天津飯にとって悟空たちは友達ではないから、戦いでもなければわざわざ会おうということもないのかもしれません。