第11話では牛魔王とチチが初登場します。
チチは後に悟空と結婚して、悟飯を産むことになりますが、まさかこの時点でそのような展開になることを予想していた人はいなかったでしょう。
さて、今回の話で個人的に興味深かったのは、話の冒頭でフライパン山に関する雑学がウーロンから語られていたことです。
どうやらフライパン山は元々、涼景山という名前で北の方にあるため、涼しく過ごしやすい場所だったとのこと。
それが、10年ほど前に火の精が落ちてきて、今では燃え盛る地獄のような山になってしまったようです。
私もコアなドラゴンボールファンを自称していますが、これはさすがにクイズなどで出されても答えられる自信はないですね。
無印ドラゴンボールでも初期の頃は読み込んでいる人も少ないでしょうから、かなりの難問の部類になるかと思われます。
さて、閑話休題で考察を進めると、上記の事実は学校の教科書にも載っているくらい有名な話らしく、ウーロンによると牛魔王が自分の子どもとピクニックに行っている間に山が燃え出したこと、さすがの牛魔王でも山には帰れなくなってしまったことなども教えてくれました。
牛魔王の子どもはチチで年齢は悟空と同じくらいでしょうから10代前半です。そのため、10年前という時間設定は特に問題ありません。
しかし、山が燃え出した理由が火の精が落ちてきたことが原因というのは、かなり眉唾な感じがしますね。
そもそも、その後のドラゴンボールで精霊の存在が出てきていないというのもありますが、誰がそれを確かめて広めたのだろうかという問題があります。
どちらかというと、山が燃え出した原因は牛魔王の過失による失火でしかなかったのが、牛魔王の悪行への天罰的な意味にとらえられ、火の精が原因とされたのではないでしょうか?
さて、そんな経緯で山に帰れなくなってしまった牛魔王ですが、今では山のふもとで暮らし、城にある金銀財宝を狙うものを見張っているようです。
もちろんチチも一緒に暮らしているのですが、牛魔王はどうやらチチにも自衛のための武器を与えているようです。
チチの初登場シーンは恐竜に追われる場面でしたが、頭にかぶっているウルトラマンのようなヘルメットから斧のような刃を飛ばして恐竜の首を切り落としていました。
さらには、これまたヘルメットからスペシウム光線のようなレーザーを発射し、恐竜の死体を跡形もなく消し飛ばしてしまっています。
おそらく娘を溺愛する牛魔王が与えたものだと思われますが、多少過激な印象は受けるものの、この時のチチでは格闘技で恐竜を撃退することはさすがにできないでしょうから、恐竜がそのあたりをうろつきまわっているような物騒な環境であることを考えると、妥当な配慮と言えるかもしれません。
チチはヤムチャにも同様の攻撃をしかけようとしますが、よけられてしまい、逆に殴られて気絶してしまいます。
ヤムチャとしたら、下手したら殺されていたわけですから反撃をするのはしかたないにしても、去り際に女の子を攻撃したことに対して「オレはロリコンじゃないから」というセリフを残すのはカッコ悪すぎますね。
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