ドラゴンボール 天津飯の技のレパートリーが凄すぎる

キャラクター
引用元 ドラゴンボール 集英社

ドラゴンボールの中でも技の豊富さにおいては間違いなくトップクラスに入るであろうキャラクターといえば天津飯です。
サイヤ人編以降では地球人の成長の限界から活躍の場が少なくなってしまいましたが、初登場初期は鶴仙人の弟子として悪役ながらライバルとして悟空と互角の戦いを繰り広げました。
そんな天津飯の技の特徴と謎について考察していきたいと思います。

どどん波

亀仙流でいうところのかめはめ波にあたる鶴仙流を代表する技です。
原作では餃子がクリリンに使っているシーンを思い出す人も多いと思いますが、もちろん天津飯も使えます。
しかし、天津飯がどどん波を使ったのは第21回天下一武道会決勝戦での悟空に対しての1回だけなんですよね。

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というより、どどん波自体がこの天下一武道会以降使われることがなくなってしまいました。
技自体はかなり強力だと思うのですが、天津飯、餃子ともに鶴仙人と決別をしたからでしょうか?

技の特徴としてはかめはめ波と同じくエネルギー波には違いないのですが、指先に気を集中して発射することからかめはめ波よりも貫通力に特化した技だと想像できます。
悟空がどどん波を食らったのは桃白白からでしたが、胸にドラゴンボールを仕込んでいなかったら確実に死んでいたでしょうからね。

太陽拳

太陽拳ほどドラゴンボール内で多用された技は少ないでしょう。
もちろん単純な使用回数で言えばかめはめ波の方が断然多いのですが、太陽拳はかめはめ波のようなエネルギー波とは違って攻撃に使用されるのではなく、危機的状況からの脱出時や不意打ちをするための補助的な役割で使用されることが多いです。
ナメック星でドドリアから逃げるときにクリリンが使っていたり、セルがピッコロたちから逃げるときにも使用していましたね。

そんなドラゴンボール内で便利に使用されている太陽拳ですが、一番最初に使用したのは天津飯です。
しかもどうやらこの太陽拳、天津飯のオリジナルの技である可能性が高いのです。
天津飯が最初に太陽拳を披露したのは第22回天下一武道会準決勝のジャッキーチュン戦です。

引用元 ドラゴンボール 集英社

注目すべきは技の名前を叫ぶ時の「新鶴仙流」という名称です。
わざわざ「新」をつけているのは鶴仙人の教えをもとに自分自身で編み出した技だからではないでしょうか?
クリリンの気円斬と並んで、他の人たちからも多用される技を編み出すというのはなかなか凄いことだと思いますね。

マシンガン拳

これは技と呼んでよいのかわかりませんが、一応公式のゲームやファンブックでは技としての名前が付けられているため、紹介したいと思います。
一般的には「マシンガン拳」と呼ばれることが多いのですが、 ゲーム『Ultimate Battle 22』では「顎龍拳」という技名が付けられているようです。個人的にはマシンガン拳の方がイメージしやすくて好きですね。

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どんな技かというとシンプルにマシンガンのようなもの凄いスピードの連続の突きを繰り出すだけなのですが、上記のように壁に悟空を貼り付けにできるくらいの威力をもっています。
この技を食らって悟空は一時的に気を失ってしまったのか一方的に天津飯の攻撃を受け続けることになります。
技の名前の由来はこの攻撃をみた亀仙人が「なんというものすごい攻撃!まるでマシンガンじゃ!」と発言したことによります。

この技は第22回天下一武道会の決勝戦で悟空に対してのみ使用されたと思われがちですが、実は予選の時にモブの力士に対しても使用されています。

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もちろん悟空に対して使用した時のようにマシンガンというほどの連撃ではないでしょうが、技の種類としては同じものだと思われます。

排球拳

いよいよこの技の説明をする時がきました。
天津飯の黒歴史(笑)排球拳です。

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その強烈な第一印象からキワモノ的な扱いを受け、ネット上でも散々ネタにされている技です。
ゴテンクスの「ブウブウバレーボール」との類似性も指摘されたり、天津飯の趣味がバレーボールなことがこの技を編み出すきっかけになったなどよく言われますが、ここでは別の角度からこの排球拳について考察していきたいと思います。

まずこの技の最大の謎はその使いどころです。
本人曰く悟空にとどめをさすための「とっておき」の技だそうですが、使う相手がこの時の悟空のようにまったくの無抵抗な状態でないと使用できません。

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だからこそ、とどめをさすための技とも言えるのかもしれませんが、とどめをさしたいなら地面にたたきつけた後、どどん波の追撃をくらわすかヤムチャの時のように足の骨を折ってしまう方がよさそうなものです。

つまりこの技は正直とどめをさすための技としては中途半端過ぎるんですよね。
私の想像ですが、天津飯にとってこの技は「とっておき」なのではなくて、これまで使いたくても使いどころがなかった技なのではないかと思います。
それがこの時に悟空を一方的に追い詰めて無抵抗状態にできたことで、いよいよ排球拳を使えるチャンスが来たぞということで、うきうきだったのかもしれません。
そう考えると天津飯の趣味が実はバレーボールというのも意外と本当なのかもしれませんね。

四妖拳

この技も第22回天下一武道会で一度使用されただけでその後使われなくなってしまいましたね。
個人的には四身の拳と比較して技の弱点やデメリットがないため、太陽拳ほどではなくてももっと使用されてもいいのではと思いますが、ピッコロ大魔王編以降は腕が4本になったくらいではどうにもならない敵ばかりになってしまったのが大きいかもしれませんね。

とはいえ、この悟空との決勝戦時点では腕が4本になるというのはかなりのアドバンテージのようです。
実際、悟空とは四肢の長さの違いもあり、腕足をつかんでしまえば「文字どおり手も足も出ない」状態です。
もし悟空にシッポがなかったらこの時点で悟空は負けていた可能性が高いです。
そう考えると地味ながらもなかなか印象に残る技だったかなと思います。

気功砲

この気功砲こそ天津飯の代名詞的な技かもしれませんね。
その威力は亀仙人いわく「とんでもない破壊力を秘め」ていて「かめはめ波よりも数段」強い業だとのことです。

しかし、その威力ゆえにエネルギーの消耗が激しく死ぬこともあるという諸刃の剣的な技なんだそうです。
そのため、気功砲は天津飯のオリジナルの技ではないにも関わらず、他の人間が使用することはありませんでした。

そしてこの技は前評判の割には決定的な見せ場こそありませんでしたが、要所要所で読者に印象を残している技でもあります。

  • 第22回天下一武道会決勝戦で武舞台を消し去り、悟空に勝利するきっかけを作った
  • 第23回天下一武道会決勝戦でピッコロの超爆裂魔波からみんなが非難するための穴を作った
  • サイヤ人襲来時にナッパ相手に使用し、びっくりさせることができた
  • 改良した新気功砲でセル第2形態の足止めをした

どれも気功砲そのもので敵を倒したという成果はありませんが、どれも仲間のピンチを救ったり、間接的な勝利に貢献したりといったアシスト的な印象が強い技ですね。

なかでもセルの第2形態を足止めしたのは、ものすごいことですね。
単純な戦闘力差で言ったら比べるのも馬鹿らしいくらい離れていると思いますが、そんな天津飯が18号たちが逃げるだけの時間を稼ぎ、セルの完全体への進化を防ぐことができたのです。
(結果的にはベジータのせいですべてが台無しになってしまいましたが。)

引用元 ドラゴンボール 集英社

この新気功砲は何発も撃っても天津飯が結果的に死ななかったことから、どうやら気功砲の弱点であるエネルギーの消耗を抑えた上で、威力をアップさせるという理想的な改良がなされているようです。単純な戦力としては役に立たなくなってからも修業をずっと続けていたんでしょうね。
天津飯のストイックさがうかがえるエピソードだったと思います。

四身の拳

最後に紹介するのは第23回天下一武道会でこれまた悟空に対して使用した四身の拳です。
この技はなんと自分を分身させるというとんでもない技です。四妖拳といいもはや技というより妖術ですね。
天津飯は一部で三つ目族の末裔だとか、宇宙人だとかいう説もあるようですが、確かにこれらの技を見ると納得がいくような気がします。
他の人たちではとても真似しようとして真似できるものではないでしょうし。
(アニメではナッパ戦でクリリン、ピッコロが四身の拳を使っていますが。。)

引用元 ドラゴンボール 集英社

そしてこの技を使った戦法は、単純に4人に分身してそのまま戦うというわけではないようです。
武舞台の四方に散り、実戦では悟空を取り囲んだ後エネルギー波を撃ち、悟空が空中に避難したところを目から光線を放ち悟空に命中させていました。

引用元 ドラゴンボール 集英社

これが意外と効果的だったようで、この時点では全力のエネルギーではなかったにも関わらず、悟空にそこそこのダメージを与えていました。
次の攻撃で悟空に太陽拳を使われ技は不発に終わってしまいましたが、最初の時点で全力でやっていたら悟空を倒すことはできなくても、その後あんなにも無様に負けることはなかったかもしれません。

しかし実際には悟空に、分身によって力もスピードも1/4になってしまうという四身の拳の弱点を見破られてしまい、あっさりと敗れてしまいます。
発想とインパクトはすごいものがありましたが、初見殺しに特化した技だったという事でしょうか。

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