ドラゴンボールの謎 戦闘力と気のコントロールの関係性を解き明かす

戦闘力
引用元 ドラゴンボール 集英社

このブログでも様々なドラゴンボールの謎について考察を行ってきましたが、その中でも特に多くの人に関心が高いのはやはり戦闘力のようですね。

その戦闘力ですが結構解明されていない謎が多いです。
今回はそのひとつとして、戦闘力と気のコントロールの関係性について考察したいと思います。

まず大前提として、悟空やクリリンなどの地球の戦士たちはいわゆる気のコントロールができますが、フリーザ軍の戦士たちは気のコントロールができません。
例外として地球で気のコントロールを習得したベジータや、フリーザ、ギニューに関しては気のコントロールができるようです(ギニューは戦闘力をコントロールできる宇宙人という表現をしていました)。

次に気を感じ取る能力です。
これはかなり特殊な技術なのか気(戦闘力)のコントロールができるフリーザやギニューも、気を感じ取ることはできず、相手の位置や強さはスカウターに頼っていました。

そして前述したようにギニューやフリーザが気のコントロールをした時の描写を見る限り、気=戦闘力と考えてよさそうです。
つまりスカウターは人間の気を何らかの方法によって感知して、それを数値化する機械という事になります。

さて以上の前提を踏まえた時に以下の疑問がわき上がります。
それはフリーザ軍の戦士は本当に気(戦闘力)のコントロールができないのかということです。
以下のシーンをみてください。

引用元 ドラゴンボール 集英社

ナッパが気合とともに気を膨れ上がらせていて、ピッコロたちはそのすさまじい気に驚愕しています。
このシーンだけ見るとナッパも気(戦闘力)のコントロールをしているように見えてしまいます。
同様のシーンはほかにもあります。

引用元 ドラゴンボール 集英社

こちらはベジータがナッパを殺すシーンです。
やはりベジータの気に悟空が驚愕しており、気のコントロールをしているように見えます。

しかし、ベジータが気のコントロールをできるようになったのはナメック星編以降であり、この時点ではベジータ、ナッパともに気のコントロールができないのは以下のベジータのセリフからも明らかです。

引用元 ドラゴンボール 集英社

ということは、気のコントロールとこの時のベジータやナッパが気を膨れ上がらせているような行為は別物だという事になります。

以上の前提を矛盾なく解釈するためのひとつの仮説があります。
それは、気を器の中に入っている水のようなものと考えることです。

スカウターはこの気の器の大きさを測る機械で、気(戦闘力)のコントロールは器自体の大きさを自在に変化させることができる技術なのでしょう。
気のコントロールができる戦士は、平常時が仮に30/50だったとしたら、100/100や逆に0/0にすることもできるという事です。分母が器の大きさ、分子が器の中の水の量です。
そのため、スカウターで測ると数値が変化するという事になります。

フリーザ軍の戦士は気のコントロールができませんが、器の中の水の量を変えることはできます。
つまり10/50、30/50、50/50などは自由にできるという事です。
これが前述したナッパやベジータが気を膨れ上がらせた行為の正体だと思われます。
しかしスカウターは器の大きさを測る機械ですので、常に50という数値が表示されることになります。

気を感じる能力を持っている戦士はこの器と水の量をスカウターに頼らずとも知ることができます。
しかし相手が気を込めていない段階、つまり水の量が10/50とかだと器が透明なため、なんとなく強さを感じることはできるが、改めて並々と水を注がれると相手の強さをはっきりと認識することになるため、マンガのような描写になるのでしょう。

少々ややこしい説明になってしまいましたが、この仮説であればマンガの描写を矛盾なく説明することが可能です。
鳥山先生ももしかしたら、このような理屈を意識してドラゴンボールを描いていたのかもしれませんね。

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