フリーザ軍においては上官に対して敬語を使用したり、呼びかけに「様」をつけたりと明確な上下関係があるようです。
ベジータが惑星フリーザで複数の一般兵から敬語で応対される様子からもそれは明らかでしょう。
ベジータ自身も医務室の係員やキュイとの会話の中で、フリーザがその場にいないにも関わらず、フリーザに対して敬語を使用していましたね。
ナッパに関しては、「ナッパさん」と呼ばれており、敬語を使用されるのがベジータやキュイのような戦闘力1万越えの幹部クラスのみなのか、たまたまベジータを迎え入れた管制官とナッパが個人的に仲が良かったのか不明ではあります。
では、サイヤ人同士には上下関係があるのでしょうか?
純粋なサイヤ人同士のやり取りは原作内においては、ベジータとナッパのものしかありませんので、必然的にこの二人の会話を参考にするしかありません。
興味深いのは、ベジータより戦闘力が圧倒的に低く、立場上も上司にあたるであろうベジータに対して、まったく敬語を使用していないことです。
一応、何かの決定をする際は必ずベジータにお伺いを立ててはいるものの、非常にフランクでまるで対等な力関係であるかのように会話をしています。
それは、命令を無視してベジータに一喝された時も同じです。
ベジータにビビりながらも、タメ口は変わっていません。
普段はフランクに接していても、こういう状態であればとりあえず敬語になりそうなものなのに、一貫してタメ口を使っていることからも、ベジータとの関係性において敬語を使うというのはありえないのでしょう。
ということは、原作中で描写はないもののラディッツもベジータやナッパに対して、敬語ではなくフランクなやり取りをしていた可能性もあるという事になります。
弱虫ラディッツがベジータやナッパに対して、フランクに会話をするところを見てみたかった気もしますね。
上記のようにサイヤ人同士では敬語を使う文化はないとそうぞうできるものの、管制官から「ナッパさん」と呼ばれていたように、自分自身も敬語を使用しないし、自分に対しても敬語は不要というナッパ個人の性格という可能性もあります。
しかし、フランクに会話をしてくるナッパに対してベジータがまったく咎める様子もありませんので、ここはあえてサイヤ人には敬語を使うような堅苦しい上下関係はないという可能性について考えてみたいと思います。
(長年の付き合いだから今さらとがめるわけはないという解釈もできますが。。)
サイヤ人は戦闘民族としてフリーザ軍と結託するまでは、本能のままに戦いを繰り広げていたようです。
公式設定上はツフル人が住んでいた星を奪うようなかたちで惑星ベジータが成立したとのこと。
このあたりの経緯はググればいくらでも出てくる公式設定ですので、このサイトでは特に検証はしません。特に原作との矛盾があるわけではありませんので、受け入れても特に問題はないでしょう。
むしろ、そのような凶暴な性質を持つサイヤ人であればこそ、仲間同士で敬語を使用するような文化がなくてもおしくありません。
しかし、フリーザ軍と結託するようになってからは当然ですが、サイヤ人同士と同じ関係性で接するわけにはいきません。
フリーザや幹部連中と接する機会の多かったであろうベジータ王や、その息子のベジータはなおさらそうでしょう。
特にベジータは惑星ベジータが消滅し、ベジータ王亡き後のサイヤ人代表として自分よりもはるかに強いフリーザや幹部たちと渡り合っていかねばならないのですから、人間関係にも気を遣う機会が多かったと推察されますね。
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