スカウターはなぜ爆発してしまうのか?

設定の考察
引用元 ドラゴンボール 集英社

ドラゴンボールが画期的だったのは、強さというあいまいなものを戦闘力として数値化することで、それぞれのキャラクター同士の強さの比較が容易になったことです。
ドラゴンボール以前の漫画にも強さを数値化する試みはいくつかあったようですが、ドラゴンボールではさらにスカウターという戦闘力を計測する装置を登場させたのが人気を加速させた要因だったのだと思います。

今回はそのスカウターの謎について、考えていきたいと思います。
一口にスカウターといっても物語内にはいくつか種類が登場しています。
旧型、新型、最新型、そして原作には登場していませんがアニメでは大型の戦闘力計測装置も登場しています(スカウターとは呼べないかもしれませんが)。

型式によってそれぞれ計測できる限界値、つまり性能に差があるようです。
旧型ではおそらく22,000くらいまでしか計測できず、最新型は少なくとも180,000まで計測できることが分かっています。新型の計測限界値は不明です。

そのスカウターですが、測定限界値以上の戦闘力を計測するとなんと爆発して壊れてしまう描写がたびたびありました。
物語上で最初にスカウターが爆発したのは、ブルマが界王拳3倍を使った悟空の戦闘力を計測したシーンです。カメハウスで悟空とベジータの戦いの様子をスカウターで探っていたブルマでしたが、悟空の界王拳によって戦闘力が21,000を超えたあたりで爆発してしまいました。
それ以降ナメック星でもベジータの戦闘力を計測したキュイ、ザーボン、フリーザのスカウターが同様に爆発しています。
このスカウターが爆発するという描写が被計測者の強さを表現する効果もあったんじゃないかと思います。
視覚的にもこいつは強いんだということが、あからさまに伝わりますよね。

引用元 ドラゴンボール 集英社

しかし、ここで一つ疑問があります。
なぜスカウターは計測限界値を突破すると爆発してしまうのでしょうか?
単純にそれ以上の数値を計測できないなら、エラー表示になればいいだけです。
身近の計測機器で考えてみても、測定限界値を超えたら爆発してしまうものは想像できません。
例えば体温計が40℃を超えたら爆発してしまう仕様だったら危なくて使えません。
特にスカウターは顔に装着して使用する機器です。破片が目に入る危険性だってあります。

もうひとつの謎は、測定限界値を超えると爆発する仕様だとすると、実用面に支障がでてくるところです。
例えばキュイやザーボンがつけていたスカウターは旧式で戦闘力が21,000を超えたあたりで爆発してしまいます。
そうすると、そばにいるフリーザの戦闘力をうっかり計測しようものなら爆発してしまいますし、ギニュー特戦隊も同様です。
これがスカウターの仕様だとしたら、機器としての致命的な欠陥ではないでしょうか?

ですが、実際にフリーザの周りにいる兵士やザーボンのスカウターはフリーザの戦闘力を計測して爆発するようなことはありませんでした。
これを解決するには以下の解釈が考えられます。

  1. フリーザやギニュー特戦隊の戦闘力を意図的に測らないようにしている
  2. あらかじめフリーザやギニュー特戦隊の戦闘力は旧型のスカウターでは計測できない仕様になっている
  3. スカウターが爆発するのは特別な条件が重さなった時のみ

まず、1と2ですが、これは意図的か機器の仕様の違いはあるもののフリーザたちのような明らかに計測できない戦闘力の持ち主は計測しないという解釈です。
しかし、1はうっかり計測してしまうと爆発してしまいますし、2も登録されていない強敵と出会った時にはやはり爆発してしまうという問題があります。
本来、計測ができない相手の戦闘力を測ろうとしたら、エラー表示が出るような仕様になっているべきです。

3はまさにこの機器としてのあるべき仕様に立脚しており、今回私が提唱したい説になります。
まずスカウターは通常であれば、その形式の計測限界値以上の戦闘力を計測しようとしたらエラー表示が出ると仮定します。これがあるべき機器の仕様のはずです。
ではなぜスカウターは爆発してしまうのか?
この謎を解明するのには、爆発するシーンに注目する必要があります。

上記のシーンを見てみると、スカウターが爆発しているのはどれも戦闘力が上昇している最中です。
これは被計測者がすべて戦闘力をコントロールできるキャラだからなのですが、そもそもフリーザ軍の中には戦闘力をコントロールできる人間はほとんどいないということが分かっています。
つまり、そもそもスカウターは戦闘力が上昇するということを想定して作られていないのはないか?
もっと正確にいうと、計測対象外の戦闘力を計測した時のエラー表示機能が、戦闘力が上昇する事象を想定していないのではということです。
つまり、計測対象内の戦闘力であれば計測できるが、計測対象内から計測対象外まで戦闘力が上昇した時はエラー表示機能が作動せず、機器が暴走して爆発してしまうのではということです。

フリーザやギニュー特戦隊の戦闘力を計測しようとしてエラー表示が出ているシーンが描かれていないため、これはあくまで想像の域をでませんが、既存の描写と矛盾しないうえ、スカウターが爆発するという機器としての不自然さ、謎を解消することができる説であるのは間違いがないと思います。

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